東京・調布市・多摩でこだわりの外構とお庭
〒182-0002 東京都調布市仙川町3-5-14 メープルリーフガーデン307
受付時間 | 9:00~18:00 |
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アクセス | 京王線 仙川駅 徒歩7分 駐車場:近くにパーキングあり |
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人生最大のイベント、家造りを思い立った時、多くの人は1度は住宅展示場を訪れる、と思います。生活スタイル一新の機会にもなり、子供さんも含め家族一同気持ちも高揚するでしょう。そして多くの時間を割いて色んな展示場を観、説明を聞いて情報の洪水に押し流されそうになる、何が良かったのか、どのメーカーが、どの工法が自分の家族、敷地に適するするのか、情報の整理が追い付かない状態になりがちと考えます。 そのような多くの労力と時間を割いて、やっと手に入れたマイホームだったのに…..失敗、後悔といった言葉が続くサイトがネット上にあふれています。その中には外構・エクステリア計画がらみの項目も多々あります。 ⇒「失敗する家造り、後悔する家造り、後悔するエクステリアに陥る原因」 参照 そこで一つ冷静になって頂きたい事を以下に記載させて頂きます。
住宅展示場の配置・配棟は非現実的!
家造りに大きく影響を及ぼし、入居後の満足度に直結する項目に視線の制限と遮断、採光、通風、駐車スペースの配置等が上げられますが、これ等に関して住宅展示場はそれ等を棚に上げています。というか、展示場全体のゾーニング、区角割がそのような重要項目に関わらずに行われています。 展示場全体の立地条件(方位とのブレ)の問題もあります。これ等の立地条件を考慮することなく、見栄えのする、南入り宅地を想定し各ハウスメーカーが意匠、デザイン、創意工夫を競い提案しています。右下図及び下図参照。
そして住宅展示場内では前面道路・園路との高低差もほぼ無く、その道路勾配も急ではありません。また隣地との高低差も少ない画地が殆どです。しかし実際の計画地は道路や隣地との高低差があり、前面道路勾配の急な宅地もあります。そして採光、通風、視線の制御等
個々の敷地条件に対応する力
⇒“真の設計力・対応力”
が求められます。しかし展示場においては当該ハウスメーカーのそれ等の能力を一般来場者が推し測る事は中々困難です。
住宅展示場は工法の参考、ごく一部の納まりの参考にはなる が、設計力、デザイン・対応力を推し測る参考とはならない. と理解して下さい。
ここでもう一つ、考えてみて下さい。
「住宅展示場は何故美しい?」
中には本当に美しい?と疑問符が付くと思われる建物もあるかも知れませんが、一般的には世間、街なかで見られる建物よりは美しいと思われる建物が並んでいる、と考えられます。
でも何故美しいと感じられるのでしょうか。ここに、使い勝手が良く、住心地良い、完成度の高い家造りに繫がるヒントがある、と思われます。
家造りの失敗談の中に外構、エクステリアで失敗した、という事例がたくさんネットで報告されています。建築本体の間取り、外装、外観、断熱・防音方法等に注意が行き過ぎてしまい、外構・エクステリアの検討が予算配分共々後回しになり、その結果、満足のいかない、失敗した、後悔する家造りとなってしまった、という事例があふれています。
外構・エクステリアは建築本体を決めてから…というプロセスだったんでしょうか…..。
そのような方々のために、という訳ではありませんが、エクステリア業界には常套句として以下の問と答えがあります。
本当に快適な家は “箱” だけでなくその外部の庭があってはじめて快適な住まいになりますよ…..、といった展開です。もっと外部の空間に配慮しなさいよ…..。 というストーリーで、外構・エクステリアは建築本体計画と同時に検討しなさいよ、という話です。
ですが、私は家+庭=家庭 という言葉というか模式図、式?は間違いではないが….むしろ右下の式が適切、と考えます。
「建物の坪単価」 という言葉があります。ハウスメーカーを検討する際に良く使われる言葉です。この言葉は当然ではありますが、計画地が平坦である事が条件のもとに成り立っている言葉であり、概念です。 ですが実際の計画地は道路と高低差があり、隣地とも高低差があり、計画地の内部でも不陸がある敷地、平坦でない敷地に建てるのであって、この高低差を調整する作業、工事が必要となります。
道路から建物に入るにはアプローチスペースが必要でしょうし、高低差があれば階段が必要です。道路から車を入庫する駐車スペースを確保するには、そのスペースを道路の高さと同じに計画地を掘り込まなくてはなりません。土留めが必要です。スペースに余裕が無ければ、駐車スペースに面する建物基礎の一部を深基礎にして、土留めを兼ねさせる、といった計画の検討も必要です。この計画の検討は即ち外構・エクステリアを検討する事になります。
一般の戸建て住宅においては、庭⇒外構・エクステリアは単に家の外側の空間ではなく、敷地に建物を建てるために、不陸を調整する工事、この工事をしっかりしないと建物が傾いてしまう! といった工事であり、建築計画の後に検討するフローでは土台無理な工事、と理解できます。 家造りに失敗をした、といった方々の多くには、残念ながらご自身がその点への認識が浅かったという方(当たり前ですよね、素人ですから、何度も家造りを経験、なんていう方は極々稀です。) でしょう。
そしてもっと不幸なのは、担当となった、そのような事をアドバイスしてくれる筈の建築会社・ハウスメーカーの担当者がこの点に関し認識が足りなかった、ということでしょうか。
建物プランを決めてから、外回りの外構・エクステリアを検討する。といった考えは後で失敗する家造り、後悔する家造り、後悔するエクステリア に陥る可能性が高まる!
と心得て下さい。
このような事態を回避し、満足する家に入居する方法は以下の⇒「失敗する家造り、後悔する家造り、後悔するエクステリアに陥るメカニズム」のコーナーをご一読下さい。
一生懸命調べ色々研究し、注意して家造りにあたったが残念な結果になってしまった、或いは残念な結果に陥り易い協議過程を以下図-1に記載します。
以上の様な残念な結果とならないために、いつの段階で、何処に、どの様な項目に着目すればよいか、検討してみます。上記は顧客目線でのフローですが、次にはもう少し設計者、施工者の目線を盛り込んだ一般的なフローを以下に記載します。
※1:最近協議で使用される図面にはパース(透視図)が良く利用され一般の方にはイメージ付き易いよ うになり、便利になりました。但しこのパースは完成形をイメージしたものであり、工事施工の 納まり、寸法を把握、検討するには不向きです。協議図面でパースに頼った協議は後々不具合発 生になり易い事を、重々承知しておく必要があります。
協議、契約された建築会社、ハウスメーカーによって多少項目の前後は異なる、と思いますが、概ねこの様なフローであると考えます。一見大きな問題は無いフローです。実際この様なフローで、大きな問題も無く快適な新居に入居される方もいらっしゃるでしょう。でも中にはこの様なフローで残念な想いをされる方がいらっしゃいます。これに関しては一つ致命的な箇所、認識が誤っている箇所があります。 次にはこのフローで承知しておいたほうが良い項目を、担当者の本音も含め赤色で示します。
家造りを思い立った時、最も満足度に影響する、後から修正はなかなかできない敷地のゾーニング、敷地の全体計画の検討が、建築本体のサイドからの視点に留まり、外構・エクステリアという “外部住空間” という見地から検討されている事は稀です。
“いきなり間取り” という検討フローは “木を見て森を見ず” につながります。
住宅展示場は立地条件により、方位が振っている場合があり、建物の裏側が本当の北方向、という訳ではなく前面の道路(園路)方向を南側として建てられている場合が殆どです。又前面の園路からの高低差もあまり無く、実際の多くの計画地の状況とは、かけ離れている場合が殆どです。各ハウスメーカーも非現実的な家を造っている、と承知の上です。
この様な展示場、打合せコーナーで家造りの話を進めていくわけです。色んな勘違いをし易いですし、それももっともだと思います。
また、ハウスメーカー担当者は他業務に追われ該当 “敷地を読み、計画地の特性やロケーションを読む⇒計画地の環境特性を読む” 事が疎かになりがち”です。メーカーの担当者に任せるのではなく、ご自分で自ら計画地の特性を把握しようと心がけて建築計画を進めると、大きな後悔を伴う事態に陥る可能性が低減される、と考えます。
このフローで注視して頂きたいのは赤字の項目だけでなく、赤点線で囲まれた背景薄緑の部分です。建築本体工事とそれに続く屋外設備配管工事のフローと外構・エクステリアの2つのフローが17外構・エクステリア工事着手まで互いに、情報を共有し合う事も無く、そしてfeedback することも無い事です。敷地が広くスペースに余裕があれば何とかなる、何とか納める….といった事も可能でしょうが、そんなケースは全く稀であり、現実的ではありません。 同じ地下のスペースに関わる工種でありながら別々のフローで作業が進んでいます。 ここに失敗する家造り、後悔する家造り、後悔するエクステリアの発生につながる要因の多くが潜んでいます。
以下には、背景薄緑色部分にさらにフォーカスした図を記載します。
以上の図に記載されている青〇点線内の赤〇矢印のフロー、情報の交換、feedback のフローが整備されていればいる程失敗する家造り、後悔するエクステリアから回避できる可能性が高まります。
そして他には致命的事例として、窓先に位置する車……、訪問者が玄関に達する前にその視線が入るリビング、車の入出庫にいつもストレスを感じる駐車位置スペース等々。これ等は屋外設備計画と外構・エクステリア計画の連携を密に図る、という対策だけでは回避は困難です。
その対処を以下に探っていきます。
画像の説明を入力してください
住宅展示場での協議やアンケート記載の折、ご家族の構成をヒアリングされます。幼稚園児か、小学生か、或いは高校性か大学生….によって子供部屋の配置、造り(可変間仕切り等)も変わってくると思います。
駐車スペースも同様です。このコーナーのタイトル、駐車場とせず何故 “居場所” と擬人化したような表現にしているのでしょうか。 駅近の計画地を除き、戸建住宅を建てるにあたり多くの世帯は車を所有しているか、所有予定でしょう。その必要スペースの検討を後回しにするわけにはいきません。 その大きさ、車種、セダンなのかハッチバックなのか、スライドドアなのか、或いは左ハンドルなのか、それ等によって乗降時のスペース位置や舗装への配慮等が変わります。子供部屋を設計するのと異なり、車は階段を歩けないし前面道路幅員に左右されるのは当然ですが、前面道路の勾配によって入出庫の際に “鼻を擦る、尻もちを突く”ということにもなりかねません。
その分道路から後退するといった対処が必要です。人間以上に制限、配慮する必要があります。
外部住空間(外構・エクステリア)の構成要素の中で例えば30~50坪前後の敷地面積に占めるカーポートスペース
[直角駐車:3.0×5.5≒16.5m2(約5坪)]、
[縦列駐車:2.7×7.5≒20.25 m2(約6坪)]
の割合は10~20%前後と大きく無視できません。そして駐車台数が複数になれば、尚更です。道路に直角に2台並行駐車とするのか、道路に平行に停めるのか或いはL型(1台は道路に直角、もう1台は道路に平行)とするのか。それに外構・エクステリアの基本形式(Open type 、Semi-open type、Closed type⇒詳細は別項で記載予定)のパターンによっては、建築計画の後に検討、というプロセスを経ていては、より良い敷地の全体計画、有効利用は困難です。同様にアプローチスペースの取り方(動線計画)もその占める面積に関わらず、敷地の全体計画に及ぼす影響は大きなものがあります。右上図-6は先に記載した一般的な家造りのフローをより簡素化、模式図としたものです。 このフローで良い結果を得られない要因は先の図で解析した青〇部分にあります。
エクステりア計画を検討する時期が遅すぎます。「車の居場所」として占める割合の多い
駐車スペース配置を検討する時期が絶対的に遅い!
事に起因していると考えられます。「駐車スペースを検討する」という認識にも原因がある、と考えられます。 単に駐車スペースを考える、ということではなく、
敷地全体を考える、敷地の有効利用 ⇒ Total planning。と認識された方が好ましいでしょう。
「駐車スペースを検討する」 ⇒ Total planning への第一歩。
以下にその改善策に配慮したフローを記載します。
図-7:失敗する、後悔する家造り、後悔するエクステリア
の発生低減につながる簡略なフロー
工事は一番最後でも、敷地の有効利用、失敗しない家造り、後悔しない家造りには、家造りを思い立った時点で真っ先に敷地の全体計画を考慮すべきです。
※昔の刑事ドラマの古参刑事の言葉 「現場100回!」といった取り組み方は難しいでしょう。業界には“グーグル現調” という不思議な言葉があります。多忙な状況で現地確認の時間が取れず、グーグルのストリートビューに頼った現場確認です。打合せが進んだ段階で改めて「敷地調査」を実施するので、とりあえず雰囲気が判れば、業務は進められる….用途地域(建蔽率、容積率等)は簡単に知らべられるし….。このような考え方では、敷地の立地状況、接する道路の交通量、街区から見た計画地の位置付けと性格、土壌、周辺の 界隈の雰囲気 等々の把握は難しいでしょう。計画地周辺の夜の顔を感じられる事はなかなか難しいと考えます。グーグルのストリートビューは夜間のシーンはありません。
※「敷地を読む」に関しご不明な方、不安な方、複数の候補宅地に迷っている方、お気軽に連絡下さい。
住宅展示場で該当メーカーの真の設計力、対応力を推量る事は難しいと触れました。どのハウスメーカーも規格プランを平地に建てる事にはそうそう失敗しないでしょう。しかし実際の計画地は道路と高低差があったり、隣地と高低差があったります。場合によっては同じ敷地の中でも高低差が生じています。別荘地では尚更です。そのような状況で屋外設備工事と基本的な外構・エクステリア計画を調整した図(屋外設備外構図)を作成するのには時間を要します。この点が「失敗する家造り、後悔する家造り、後悔するエクステリア」のフローに記載されている様に、満足度?の高い家造りへの第一の関門となります。
⇒失敗する家造り、後悔する家造り、後悔するエクステリアのメカニズム 参照
各社該当敷地にクライアントの要望を具現化したプランを作成するのはスピィーディーにそつなくこなす事でしょう。昨今では提案プランに建物本体だけでなく外構・エクステリアも含んだパース(透視図)付だったりします。 夢が膨らみますね。でもそのような図面に惑わされないように注意して下さい。
ここで大事なポイントは、失敗する家造り、後悔する家造り、後悔するエクステリアのコアになる部分(青〇部分)に関連する図の作成を依頼してみてください。
「参考に提供、引渡しした案件の屋外設備外構図を見せて下さい」
この言葉を発した瞬間、ハウスメーカー担当者は “眼が点になるのか、或いは目を丸くするのか” この瞬間を見逃さない様に要注意です。
建築本体工事、屋外設備工事、ガス工事、外構工事等各々の工事の整合が取れた一つの図を作成するには時間を要します。この各工事の調整と手配に手間取るハウスメーカーは日頃から建築本体工事、設備工事、続いてガス工事、外構工事の調整を日常、ルーティン化していないようなメーカ―であり、営業所だと思っていいでしょう。他の工種との調整も推して知るべしです。
これはメーカーによってではなく、同じメーカーでも、あるエリアではその体制が整備されているが、違うエリアでは全く情けない状態、というその地域、営業所単位で取り組みの練度、熟度が異なることが多い様です。
絶対にNGという訳ではありませんが、どうしてもそのメーカー、工法が良ければご自分で現場管理するぐらいの覚悟が必要です。大変ですね。
そしてもう一つメーカーの生産体制というよりは、担当者の力量、を見極める方法があります。それは協議の際、間取りの話と同時か、その前に駐車予定の台数、車種、駐車スペースとそのタイプ(直角駐車、平行駐車、L型駐車等)、に関して言及してくるのか、という事です。
昨今の住宅事情では建物プランを決めた後…と、建物配置と.駐車スペース・台数もどのようにでも配置OKだから….という方は殆どいらっしゃらないと思います。多くの方は限られた条件・スペースの中で希望をかなえようと、設計者共々苦労しています。 そんな折、計画地が公共交通機関の利用で日常生活が支障なく過ごせる方を除いては、車の利用は付いてまわり、駐車スペースの確保は必要となります。
敷地の全体計画において駐車スペースは庭空間に含まれるものであって、この扱いによって家造りとその出来栄えに大きく影響します。 “たかが車の駐車スペースなんだから…” という考えの担当者では、.満足のいく家造りからは遠のいてしまう可能性が高まる、と考えて下さい。 人生の間で家造りを3回できる稀な境遇の方が3回目に立てる際には “ここからあの山を眺めたい”、“この居間からあのモミジを眺めたい、サクラを眺めたい” といった外部の景観への想いが強いと言われます。
外部景観への強い想いはそのまま、駐車スペースの扱いにつながります。
下図には多くの担当者が行いがちなヒアリングフロー(左)と、配慮の利く担当者のヒアリングフロー(右)を示します。